Part4「職場のなかで多数派を目指そう!」
「要求」があって、労働組合をつくろうと思う。
そして、労働組合のチカラ、結成する意義、私たちの権利、などを学びながら、同時に進めていきたいのは「仲間づくり」です。
私たち地域労組は、個人でも一人でも加入できる労働組合です。だから、労働組合をつくることが難しいな~という人でも労働組合にはいって、権利を守ることができます。
これはとても大事なことで、「法律も守られない」職場が増えている今、「法律を守らせる!」というチカラは絶大な威力を発揮しています。
例えば、残業代が支払われないとか、給料が一方的に引き下げられた、突然解雇されたなどは、明らかな法律違反であり、地域労組の仲間になり団体交渉を行うことで解決できることも少なくありません。
しかし、「法律で決められていること以上の権利」を勝ち取るためには何が必要か。
それが「数のチカラ」なのです。
法律で明確に禁止されていること以外にも、さまざまな「要求」があると思います。
法律で明確に規定されていないことを実現して行くには、職場における労働組合のチカラを大きくしていく必要があります。
ある職場では、使用期間中に解雇され、職場復帰を目指して交渉を続けていましたが、会社はなかなか首を縦に振りません。しかし、職場の中に組合員を増やし過半数になったとき、会社の対応ががらっと変わりました。
最終的にはその組合員は職場復帰を果たしたのです。
職場内で労働組合の仲間を増やすということは、格段に「要求実現」の水準を引き上げます。
会社としても、一人一人の労働者がバラバラに要求していてはあまり怖くもありませんが、繋がり団結していくことは強い圧力になるのです。
ということで、個人加盟の組合に加入して一安心!その次は仲間を増やして、職場でのチカラを広げていきましょう。
きっと、もっと細やかな、高い水準の要求が実現できるようになるはずです。
追伸:とはいっても組合員を増やしていることが会社にバレルと妨害される可能性があります。
公開可能な状況になるまではあくまで内密に仲間増やしに取り組みましょう!