Part3「強い労働組合はつねに学んでいる!」
part2で書いた「要求」を実現して行くために必要なこと。
それは、組合員を増やし、多数派にして経営者に圧力をかけることも大切ですね。
でも、1番大事なことは、「要求を実現するためのロードマップを描けること」だと思います。
労働組合のチカラは数のチカラです。が、ただ人数集めて「とにかく給料あげろ~」とさけぶだけでは経営者も納得しないばかりか、同僚もついて来ないと思うのです。社会的な世論も味方にはできないでしょう。
仲間の共感を呼び、世論の支持を受け、経営者も納得せざるをえない「理論」を身につけてこそ、仲間も広がるし要求も前進すると思うのです。
そういう意味で「常に学びつづける姿勢」が大切だと思っています。
ただでさえ、政府や財界の親分たちは国民や労働者を仲間割れさせることに金も知恵も労力も注ぎ込んでいます。公務員は優遇されてるとか派遣をなくしたら雇用が減るとか、こんなマインドコントロールの嵐の中で、学ばなくていい理由なんてないと思います。
神戸女学院大学の石川康弘先生の決めゼリフ「昔はよく勉強したな~とおっしゃるベテランがたくさんいるが、過去の知識では今の時代は闘えない(ニュアンス違ってたらすみません)」
これは、なにも労働組合の活動家に対してのみ当てはまることではないと思いますよ。
仕事のことでも、趣味のこと、子育てでも、理論的で正確な情報をもっている人とそうでない人とでは信頼感がちがいます。
今の時代、情報は日進月歩。昔と比べて莫大な量の情報が誰でも入手可能な時代になっています。学ぶことに関して物理的な障害はほぼ取り払われているといってもいいのではないでしょうか。特にあらゆる情報がインターネットを通じて閲覧可能となった今、本人がどれだけ「学ぶ」意志をもっているかが歴然とした差として現れます。
今、学ぶ習慣を身につけておかないと、5年後にはおそらく小学生に抜かされるだろうな(汗)
話はもどって、労働組合をつくるにあたってとりあえずは何を学ぶべきか。
例えば
○労働者はなんで団結しなきゃいけないの!(一人でも努力次第で成功できるんじゃない?と思ってる人結構多いと思うよ。)
○労働組合ってどうやってできたの?(長い歴史の中で磨かれ、憲法でも保証された労働組合には普遍的な価値がある!はず)
○労働組合の三原則(要求の一致点での団結!経営者から独立すること!政党から独立すること!)
○組織運営の原則(何をどんなふうにやったらいいの?)
○労働条件の向上と政治、制度との関わり etc
いろいろあるけど、基本としてはまずこんな感じのことから勉強していけばいんじゃないかな。