全労連共済基礎講座2.生命保険・共済はいくら必要か?

基本的な必要額とは・・・


 では、何かあった時の必要な保障額とは一体いくらと考えればよいでしょうか。
  以下は多くの生命保険会社のパンフレットから抜粋しました。
 例えば、夫・妻・子一人という家庭だとします。そして夫のみの収入で暮らしているとしたら、今の生活を続けていくには、「一生涯の賃金」が必要なので、約1億5000万となります。 これが、もしもの時に最低でも必要な金額になるわけです。
 気になる保険料は?


 さて、簡単に必要な保障額を計算しましたが、では、一番気になる保険料は一体いくら位になるのでしょうか?・・・引き続き前述の例で考えましょう。
30歳で1億5000万円の保障が必要という人の場合、某社の死亡保障だけの保険(1年更新型)に入ると、保険料は月々
 30歳(保障額1億5000万円)→約2万3000円
 40歳(保障額1億円)→約2万2500円
 50歳(保障額5000万円)→約2万2000円
となります。保険料は「掛け捨て」です。
 この場合、30歳で1億5000万円の保険に入ると、入ってから1年間は月に約2万3000円、31歳で更新する際は、必要保障額は1億5000万円-500万円(年収1年分)ですから、1億4500万円の保険に入ることになります(ちなみにこの場合の保険料は約2万2000円です。
 とまあ、このような内容ですが毎月2万円から3万円程度払うことになりますが、大事なことを忘れてませんか?
 それは国民年金や厚生年金。中には共済年金など「公的年金」制度です。ある程度になったら支給される老齢年金以外に、障害を負ってしまったり、ご家族を残されて無くなったりした場合にも支給される「障害基礎(厚生)年金」「遺族基礎(厚生)年金」というのがあります。
 口酸っぱく「年金は払いなさい。払わなければ免除申請を!」と皆様のまわりで年金に詳しい人がいれば必ず言うのはこのためです。
 
 補償額を計算するに当たっては、自分が国民年金加入者か厚生年金か、共済年金か、企業年金の有無などを確認して保険・共済に加入をするだけで、保険料を安く節約することができます。